中性脂肪が増えると、どうして悪いのか?

エネルギーの過剰摂取は中性脂肪値を上昇させる

現代の日本では、昔と比べて食生活が豊かになり、また食の欧米化も進んだことにより、食事で必要以上のエネルギーをとったり、運動不足のために摂取したエネルギーを消費しきれない人が多くなっています。

その結果、体内の中性脂肪は必要以上に増加し、体内にどんどん蓄積していくことになります。

これが、肥満です。

近年、医学的な研究が進むにつれて、「中性脂肪の過剰な体内蓄積=肥満」が、健康に大きな影響を及ぼしていることが明らかになってきました。

中性脂肪値の過度の上昇とそれにより生じる肥満は、さまざまな生活習慣病の引き金になります。

肥満を予防・解消し、生活習慣病にならないようにするには、中性脂肪のとり過ぎがなぜ悪いのかを理解することが必要です。

そして、中性脂肪値を正常範囲内に保つことが不可欠なのです。


中性脂肪の過剰蓄積は 生活習慣病の発症に大きく影響

中性脂肪の過剰蓄積が生活習悁病の引き金になりますが、そのベースになるのは動脈・硬化の進行です。

動脈硬化によって生じる心臓病や脳疾患などの病気は、最悪の場合、命にかかわります。

最近メタボリックシンドロームが注目されていますが、その診断基準となるのが、ウエスト周囲径(おへその高さの腹囲)です。

画像の説明

これは、内臓脂肪の蓄積の状態を調べるものです。

日本におけるメタボリックシンドロームの診断には、内臓脂肪の蓄積が必須条件で、それに加えて、血圧・血糖・血清脂質のうち2つ以上が基準値を超えていることが条件となっています。

ウエスト周囲径が男性85cm女性90cmを超え、高血圧・高血糖・脂質代謝異常の3つのうち2つに当てはまるとメタボリックシンドロームと診断されます。

中性脂肪の過剰蓄積か、生活習慣病の発症に、いかに重要な位置を占めているかが、このことだけでも理解できるのではないでしょうか。